この記事を書いた人
Satoko Miyazaki(ハッピーガーデナー)
2012年グリーンアドバイザー合格。園芸カタログ通販会社、勤務の経験を通しヨーロッパの園芸家の方と出会いさらに園芸の仕事の面白さに出会う。当時難しかった、アメリカの園芸業界のコネクションを作る為、単身アメリカへ、西海岸&東海岸での植物の生産からWEB通販まで独自で行う会社2社に勤務し帰国後ワールドファンタジーガーデンを設立。夢は日本と海外の架け橋となり、ワクワクする植物を紹介し、ガーデニングを通し、多くの方がハッピーになるお手伝いをする事。
松の種は何処にできるか、ご存知ですか??
実は、松ぼっくりの鱗片の間に種がつきます。
植物は親株の近くでは、病気や害虫の被害をうける危険性が高いので、なるべく親元から遠く離れて育とうとします。
松は「風散布型」といって、タネに付いた薄茶色の皮の翼が風を受けて遠くへ飛んでいきます。そのため雨の日や湿度が高い日はタネを遠くに飛ばすは出来ないので、松ぼっくりは閉じたままで、種が離れないようになっています。
しかし、それが一転して晴れて乾燥した日には、親離れの時が訪れ、松ぼっくりは開き、種は風に乗って飛んでいきます。永い年月を掛けて培ってきた子孫を残す為の植物達の知恵と戦略は、タネや果実に組み込まれいるのです。
「風散布型」の他にも、タネを遠くへ運ぶ方法がいくつかございまして、
- 水に運ばれる「水流散布型」
- 動物に運ばれる「動物散布型」
- 雨水など水滴に当たって飛ばされる「水滴散布型」
- 自力でタネを飛ばす「自動散布型」
等があります。
生まれたての小さな種の勇気と、独立心の旺盛さ!凄くないですか?
松の木にファンタジーを感じてしまいます。
そんな植物の不思議と、この小さな生命体が放つエネルギーをあなたのお傍で感じてみてください。