老人ホームや介護施設に入居しているおじいちゃん・おばあちゃんに敬老の日のプレゼントしたいけれど、施設の迷惑にならないか、気になりますよね。
せっかくプレゼントしても、介護の妨げになって返されてしまったり、使ってもらえないという事がないように。
ここでは、老人ホームや介護施設に入居しているおじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントの贈り方や、気を付ける点を紹介していきます。
老人ホーム、介護施設入居中の祖父母へ避けたいプレゼント
老人ホームや介護施設は共同生活をする場所です。施設側に迷惑と思われず、
本人にも喜んで使ってもらえるよう、以下の注意点を意識してプレゼントを選びましょう。
衣類や身につける贈り物の場合は、介護の妨げにならないように
素敵な洋服やパジャマなどをプレゼントしたいと考える人もいると思います。
ここでのポイントは、高齢者が着やすい洋服・介護士さんの負担にならないものを選ぶようにしましょう。
おじいちゃん・おばあちゃんが自分で着脱しにくいような洋服は避けたほうがいいでしょう。介護士さんの手を借りないと着られない洋服は、
せっかくプレゼントしても、着なくなる・・・なんてことも。また、サイズが大きすぎるとどこかに引っかけてしまったり、
引きずる転倒するリスクにもなります。サイズはちょうどいいもの、伸縮性の素材、脱ぎやすいデザインなど、介護士さんの負担が少ない洋服を選ぶことをおススメします。
車いすやベッド上にいることが多い場合は、
背中にアクセントのある洋服は避けましょう。背もたれにもたれた時に違和感になり、小さな摩擦でも痒みや床ずれ(褥瘡)の原因になってしまいます。
洋服以外には、体圧を分散するクッションなども喜ばれます。
施設は温度管理されているので、
洋服やひざ掛けなどは、厚手のものではないことも重要です。
また、施設内では基本的に室内用の靴、ルームシューズを履いています。
かかとのないスリッパは履くのが楽ですが、歩いているうちに脱げて転倒する恐れがあるため、禁止している施設がほとんどです。
施設で履く靴も、外出用の靴も、履き方・歩き方を考えた、軽くてつまずきにくい靴がおすすめです。
共同生活であることを意識
介護施設や老人ホームは共同生活をしていることを意識してプレゼントを選びましょう。香りが強いものは人それぞれ好みがありますので、避けた方が無難です。
自室で使えるものに限定して選ぶこともポイントです。ひざかけ、タオル、クッション、衣類、室内履き、小物入れ、写真立て、本、パズルや手芸用品など趣味のもの、スキンケア用品などは、身に着けるものが多いため、「ああ、これは〇〇ちゃんからのプレゼントだ」と、家族を思い出せる物もおススメです。
壊れやすいもの
ガラスの置物や瀬戸物など、壊れやすいものは避けたほうが無難です。入居者のお部屋は介護のために職員さんが頻繁に出入りします。
その時にぶつかって壊れてしまったり、破片でケガをしてしまう危険があります。
お花のプレゼントの注意点
花瓶の水替えができる方には良いプレゼントですが、職員さんが注意深く見守る必要のある
方や、水の入れ替えがご自身で難しい場合は避けたほうが無難です。お花のお世話ができないと職員さんの負担になってしまいます。
認知症の方が多い施設では、お花を誤飲するリスクもありますので、お花をプレゼントしたいと思っている人は、老人ホームや介護施設に問い合わせたり、ホームページなどから贈ってはいけないプレゼントが無いかなど、確認することをおすすめします。
食べ物のプレゼントの注意点
お菓子などの食べ物は、敬老の日のプレゼントで定番ですが、迷惑になってしまうこともあります。例えば、高血圧や高血糖、腎臓病などで、持病は薬の関係で食事が制限されている方もいます。
高齢になると、飲み込む力や噛む力も衰えています。固いおせんべいやクッキーなど、水分の少ないものも避けたほうが良いです。状況がわからない場合は、食べ物は避けた方が無難です。
本人からリクエストされたり、ぜひ贈りたいという場合は、施設に事前に確認すると安心してプレゼントを贈ることができますね。
プレゼントを施設に配送できるの?
遠方の施設で暮らすおじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントしたい場合は、配送するのも選択肢のひとつです。
郵便物と同じように、以下の点に注意して配送すれば入居者の手元に届きます。
・施設名を正式名称で、施設名の後には「内」をつけるといいでしょう。
・宛名をフルネームで書く
・大規模施設の場合、階数や部屋番号をしっかり記入
最後に
老人ホーム、介護施設は共同生活の場で、介護士さんや職員さんがいることを念頭に入れて、敬老の日のプレゼントを選ぶように注意しましょう。また、ご本人の状況を確認することも忘れないように。
せっかくのプレゼンが台無しにならないように、迷ったら施設に連絡し「敬老の日に〇〇を贈ろうと思うけれど大丈夫ですか?」と確認してみましょう。
年に一度、おじいちゃん・おばあちゃんへ感謝の気持ちを伝える日。素敵な敬老の日にしたいですね。